先日レッスン日でした。
今取り組んでいるのは、ブルグミュラーの『18の練習曲』。
1月からこの曲集をスタートして、これまで練習してきたのは1番から7番の7曲。
この曲集は組曲ではなく、一曲一曲が独立した練習曲で、それぞれにしっかりと曲として完成させる必要があります。
1月から一曲一曲を譜読みして、練習をして、それぞれの曲を仕上げてきました。
そこでもうひとつ踏み込んで、1番から7番をひとつの作品ととらえるなら? を考えて、7曲を続けて演奏してみようという先生の提案でした。
練習曲集を一曲ずつ取り組んでいる中で、先生の指摘が多かったのは、一曲を俯瞰で見ることの大切さ。
曲の中のそれぞれの部分で、細かく強弱をつけたり難しいところを練習したりしているのはわかるけど、
そのシーンがその曲の中でどのような位置にあるのかを考えないといけない、ということでした。
この曲は長くても一曲が見開き一ページで、具体的に曲のスタートから終わりまでがしっかりと目に入っているはずなのに。
とにかくどんどん新しい曲を譜読みをしていこうとしていたので、目の前の音符にしか意識がいっていなかったんだなぁと今では思います。
とても勉強になりました。
そして、一曲を俯瞰で見る勉強をしたあとに総まとめとして、7曲を俯瞰で見てみたらどうだろう、という試み。
7曲の中で、この曲はどのような位置にいるのか?
タイトルにとらわれず、好きなようにイメージしてみよう。
1.うちあけ話 でベッドの中でひそひそと話しながら目が覚めて、
2.真珠 で窓からキラキラと太陽の光が降り注いで、
3.羊飼いの家路 で今日が始まる希望にあふれて、
4.ボヘミアン でガラッと雰囲気を変えて一日の中のちょっとしたスパイス。変わった来客?食べたことのない料理?
5.泉 で夕暮れの光がキラキラと広がって、
6.おてんば で眠る前に一日を振り返ってこんなことがあったね、明日はこんな日にしたいね、とはしゃぐ。
7.子守歌 で良い一日だったね、と思いながら静かに眠りについていく……。
先生と話しながら、こんなイメージを付けました。
一曲を単体で弾いていた時とは全然違うアプローチ。
このイメージが完全に演奏に反映できたか、は別問題として、演奏する上での気持ちが大きく変わってとても興味深かったです。
短い曲ばかりとはいえ、7曲を同時に練習する経験も初めてで、思っていたよりも大変でした。
苦手な曲ばかりやっていたら、それ以外の曲を練習する時間が無くなる。
ずっと弾けていたはずのところがしばらくすると弾けなくなってしまってる……などなど。
発表会に向けて、一曲にじっくりと取り組むのとは全く違う、とても良い経験になりました。
とても楽しいレッスンでした。
これでブルグミュラーの練習はいったん中断。
これから、年末の発表会に向けての練習に入ります。
今年はショパンの『革命のエチュード』を弾きます!!!
ずっとずっと憧れ続けた曲。身が引き締まります。
去年の発表会前を振り返ると、好きな曲がだんだんと弾けるようになってくる喜びはもちろんありましたが、
理想と現実の演奏のギャップに落ち込んだり、仕事が忙しくて練習と両立するのが大変だったりと、なかなか辛かった記憶が。。。
そこに今年もまた突入していくのかと思うと不安もありますが、
憧れの曲にチャレンジできる喜びを忘れず、楽しんで練習を積み重ねていけたらいいなと思っています。
年末まで息切れしないように、コツコツとがんばります。
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