5月からは、ずっとずっと昔からの憧れだった、ショパンの「英雄ポロネーズ」の練習が本格始動しました。
好きな曲を弾いている喜び、亀のように遅い歩みでも少しずつ弾けるようになっているという喜びを感じる一方、
憧れの曲を練習することで生まれる葛藤も出てきました。
練習時間を確保するために
5月は、13日間で20時間練習をして、レッスンへは1度行きました。
ゴールデンウイークがあり、休みが多かった分、その後の仕事のスケジュールがタイトになってしまい、
日々の練習時間を確保するのに苦労しました。
でも、なんとか週3日の練習ペースは保ったまま続けることができました。
仕事しつつ、育児をしつつピアノを毎日練習し続ける方、もう尊敬でしかないです。時間管理のコツを教えてほしい。
私が実践したことは、5月からは「英雄ポロネーズ」だけの練習に集中することにして、
とにかくほかの曲は弾かなくてもこの曲だけはやる、と最優先事項に持ってきたこと。
そして、「もっともっと練習したい」という気持ちをグッとこらえて、一日の練習時間は1.5時間と決める、ということです。
もっと時間があったころは、2時間、2時間半と好きなだけ練習していて、今でもやりたくなるのですが、
そうなると、そのほかの仕事や家事の時間が圧迫されてしまい、
「ピアノ練習に行くと忙しくなる……」という悪循環なイメージができつつありました。
なので、時間を決めて、1時間半で切り上げる!と決めてから練習に向かうようにすると、
それほど無理なく、タイトなスケジュールの中にピアノ練習を組み込むことができるようになりました。
限られた24時間という時間をどう使うか、今後も試行錯誤しつつ練習時間をつくっていきたいです。
憧れの曲を練習すること【ワクワク】
まだまだ譜読みの段階なので、ひたすらコツコツと片手練習、ペダルなし練習、抜き出し練習。
私が筋トレと呼んでいる練習の日々。
でも好きな憧れの曲を練習しているという事実は、この単調なコツコツ練習ですら楽しくしてくれます。
この場面は楽譜にするとこうなるのか!と日々発見。
ちょこっとだけ弾けるようになった場面を、試しにペダルを入れて演奏してみると、
おおーちょっとだけそれっぽくなってる!! とテンションが上がったり。
昔は、先生が「この曲をやりましょう」と示してくれた曲を練習することに、疑問を抱いたこともありませんでした。
でも大人になってからの練習は、「この曲をやりたい!この曲を弾けるようになりたい!」がかなり大きな練習の動機になります。
好きな憧れの曲を練習する効果、ワクワク感を日々実感しています。
憧れの曲を練習すること【葛藤】
ワクワクの中で日々練習を進めるにつれ、憧れの曲を練習するが故の葛藤も出てきました。
もっとこう弾きたい
ここはもっとこうスラスラと優雅に弾きたい
など、理想があまりにも高くなりすぎて、現実の自分の演奏とのギャップに落ち込むようになりました。
昔から聞いていた「英雄ポロネーズ」はプロの演奏なので、それと自分を比べるなんておこがましいことだとはわかっています。
それに、練習を始めたてのころに比べるとそりゃ進歩はしているのですが、
それでも理想との距離があまりにも遠い。
思うように弾けない、ミスタッチばっかりしてしまって自己嫌悪。
そんな日が続くと、好きな曲を練習しているはずなのになぁ~と思うこともしばしば……。
そんな中、日が経つにつれて、考えをちょっとずつ変えていくことができました。
急いで上手く弾けるようになる必要はないんだし、ぼつぼつ自分のペースで行こう、
コツコツと筋トレ練習を積み重ねれば、0.1ミリずつでも理想に近づけるはず。
そう思えるようになりました。
憧れの曲だからゆえに、理想のテンポや弾き方があって、一足飛びにそんな風に弾けるようになりたいと、ついつい浮足立った練習をしてしまいがちですが、
日々のコツコツ練習は裏切らないと信じて、「しっかりと地に足を着けた練習」をしようと決めました。
これを書いていて、改めてこの気持ちを忘れないようにしようと強く思いました。
「即興曲」「雨だれ」に癒される
「英雄ポロネーズ」を練習していても、なかなか自信が持てるようになれない中で、
シューベルトの「即興曲」、ショパンの「雨だれ」を弾くことは、改めて自分にも弾ける曲があるという自信と、
ピアノを弾くことで得られる癒しを与えてくれました。
「即興曲」と「雨だれ」は、去年ピアノを再開して以降、仕上げてきた曲です。
毎回練習を始める前に、「即興曲」を1回だけ通して弾いて、
その日の練習の終わりに、「雨だれ」を弾いています。
ちゃんとスラスラと最後まで弾ける曲があるというのは、とても良いです。
昔は、今その時に練習している曲しか弾いていなかったので、
一度マルをもらった曲を、その後も弾き続けるなんてことはありませんでした。
「英雄ポロネーズ」が難しすぎてなかなか思うように弾けなくて落ち込むときも、
この2曲を弾くことで癒され、ピアノを弾くって楽しいな、と感じることができています。
こんな風に思える曲を、1曲1曲増やしていけたら良いなぁと思っています。
まとめ
なんだか書いていて、「英雄ポロネーズ」の練習が辛くて辛くて仕方ない……
という印象になってしまったなぁと反省しています。
全然そんなことはなくて、もちろん大変ではあるのですが、月の後半になるにつれ、
(さすが「英雄ポロネーズ」だ! そう簡単に弾けるようになるわけがないぜ!)
と開き直ることができるようになってきました。
難しい曲ですが、ずっと昔からの憧れの曲。
その過程も楽しみながら、コツコツと地に足を着けた練習を心がけていきます。
難しい、憧れの曲に挑戦している皆さん、一緒にぼちぼち頑張っていきましょう。
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