【ピアノ】2022年振り返り【発表会感想】

Piano
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今日は2022年の大晦日。

のんびりと今年のピアノ活動について振り返ってみました。

年末にピアノ教室の発表会があり、とても思い出深いものになったので、

当日のことも書き残しておこうと思います。

今年も健康で、無事に過ごせた1年になりました。

ピアノを続けられる今の生活に感謝をしつつ、来年の目標も考えてみます。

12月の発表会「英雄ポロネーズ」演奏

楽しく弾けた!

12月の下旬に、通っているピアノ教室の発表会がありました。

私が演奏した曲は、ショパンの「英雄ポロネーズ」

率直な感想は、「とっても楽しく弾けた!」です。

ピアノのレッスンを再開して、2回目の発表会となる今回。

私の中で、過去イチの大曲かもしれない、ずっと憧れて弾きたかった大好きな「英雄ポロネーズ」。

本番は、緊張で頭真っ白、わけわからずに本番を終える……

なんてことにならないように、と努力して練習を重ねてきたつもりでした。

当日の本番前、ものすごく緊張はしていました。

でも、演奏中、今自分が何を弾いているのか、どこを弾いているのかをしっかり意識して、

ここはこう弾きたい、こう表現したい、

というのを、場面場面ごとにしっかりと噛みしめながら弾けました。

実はちょっとだけ弾き直してしまった部分がありました……反省。

でも、ミスタッチしたところも、頭の中で冷静に(やっちゃったな)と受け止めつつ、

その後に引きずらずに切り替えて弾き進むことができました。

プログラムの表紙から

「ピアノ教室の発表会」ならではの客席の環境

客席には、生徒さんの幼い弟さん、妹さんも多く見に来ていました。

私の「英雄ポロネーズ」の演奏が始まってすぐに、その中の一人のギャン泣きが始まってしまいました。

それ以降、なかなか泣き止まず、会場に響く幼い泣き声……と、私の演奏。

演奏を録音したものを後で聞き返しましたが、私がリアルタイムで感じていたよりもずっと長く泣き声が入っていて、思わず笑ってしまいました。

本番中、演奏に集中しながらも、弾きながらしっかりとその泣き声が聞こえていた私は、

退屈なのかな? なにか気に入らないことでもあったのかな?

そうだよねぇ、私がどんなピアノ演奏をしたところで、きっと君は興味がないよねぇ

と頭の中で思っていました。

そして、

そうだ、私が上手く弾こうが弾けまいが、ここの客席の人たちには関係ない。

だったら、もう好きなように楽しく弾いてやろう!!

と、ある意味での開き直りの境地に達することができました。

演奏中にそうやって頭を切り替えることができて、冷静に、でも途中からしっかりと演奏に没頭することができました。

これもまた良い経験でした。

なにより、ずっとずっと昔から憧れていた、「英雄ポロネーズ」を、

素敵なスタインウェイのピアノで、素敵なステージで、

多くの人に聞いてもらいながら演奏できたことは、本当に思い出深いものになりました。

本番に向けての練習振り返り

3月からの長い道のり

一番最初、「英雄ポロネーズ」の譜読みを始めたのが、今年の3月。

そのころのドキドキの気持ちがブログに残っていました。

ここからスタートして、12月の本番まで、まる10カ月。

正直……

長かったーーーーーー!!!!

いやーいろいろありました。

大好きな曲だし、練習も楽しかったこともいっぱいあったけれど、

まさに紆余曲折。七転八倒。

しんどかった時期や辛かった時期も多かったです……。

今思うと、もっとこういう練習を取り入れるべきだった、もっとこう弾けるように練習したかった、

と思うこともあるのですが、

これ以上同じ曲を練習し続けることは、今の私にはハードルが高かったように思います。

「たった一回」の本番のための練習

理想の演奏と自分の演奏とのギャップに悩んだり。

自宅のピアノでは割と上手く弾けるのに、レッスンで先生の前で弾くとダメダメな演奏になったり。

なんだかピアノを弾くのがしんどくなって、全くピアノに触らない時期が1週間以上続いたことがあったり。

体調や気分の影響が大きくて、調子の良い演奏ができる日と全くダメな日の落差が激しく、演奏が安定しなくて悩んだり

当時のブログを読み返すと、いろいろと思い悩んでいることの方が多かったように思います。

「英雄ポロネーズ」は1ページ目がめちゃくちゃ難しく、

一番時間を割いてコツコツ練習をがんばっていたものの、思うように弾けずにミスタッチが出てしまうことが多かったです。

その部分を練習中に、

たった1回しかない本番で、この部分を失敗してしまったら、

こうして必死に練習しているこの時間は、全部無駄になってしまうのでは?

と思い立ってしまった時は、ものすごく落ち込みました。

  1. その日の練習1回目の演奏では上手く弾けない
  2. コツコツ練習を頑張る
  3. その日の最後の通しの演奏ではとっても上手く弾ける。嬉しい
  4. 次の日の1回目ではまた上手く弾けない

このループを無限に繰り返し、なかなか脱出できず辛かったです。

「本番は、たった1回」

これって当たり前のことだけど、なんて残酷なことなんだと、愕然としました。

そのたった1回のために、ひたすら日々の練習を積み重ねる。

なんて地道な作業。

そのコツコツの練習の中で、自分自身で楽しみや喜びを見つけていかないと、絶対に本番まで続けられないです。

そこで「憧れの曲であること」「発表会で演奏するという目標」は、

モチベーションを維持するのにとても良かったと感じています。

暗譜、どうする?問題

結局、本番で暗譜での演奏は断念しました。

当日は譜めくりをお願いし、全ページ楽譜をしっかり見て、演奏をしました。

途中まで、暗譜での演奏を目標にしていたので、暗譜で一応は全部弾けるようになっていました。

でも、緊張するとど忘れしたり、自宅以外のピアノになるとそれまで弾けていた部分が急に弾けなくなったり。

昔は当たり前に暗譜で弾けていたのに……。

本当に辛かった。

苦しんでいる私に、レッスンで先生が、

「楽譜がないことで、演奏や表現に不安が出るんだったら、

しっかり楽譜を見て、自分が弾きたいように弾くことを突き詰めた方が良い。

楽譜を見て弾くことで、何も損なわれることはない」

とアドバイスをくれました。

これを聞いて、ハッとしました。

”暗譜のための練習”に、ここしばらくなっていたことに気付いたからです。

ただ暗譜で弾くための練習。覚えるための練習。

楽譜を見ずに弾けたらオッケー、という練習。

それ以上の、もっとこの曲をどう弾きたいか、という深い演奏への考えは全くなくなっていました。

きっと先生も、そんな私の状態に気づいたから、そんな風に言ってくれたんだろうなぁ。

暗譜で弾けるようになることで初めて曲のことを理解できる、という考えや、

発表会では暗譜が当たり前、暗譜で弾く方がカッコいい、という凝り固まった理想に縛られていました。

12月の頭に、暗譜での演奏を断念して、再びしっかり楽譜を見て演奏する練習に切り替えました。

暗譜でも一応は弾けるようになった上で、改めて楽譜を見ての演奏に戻った時、

楽譜の中に新しい発見があったり、以前よりも心の余裕を持って演奏に向き合うことができたり、

良いこともいっぱいありました。

今後も究極の理想は、暗譜での演奏、です。

でも、私にとってのピアノは、あくまでも”趣味”。

決して諦めではなく、良い意味の開き直りの気持ちで、

これからも楽しく、心に余裕を持って演奏できることを第一の目標にしたいです。

レンタルのレッスン室を初利用

ボストンのピアノルーム

12月に入って、本番が近づいてきたころ、

音楽教室のレッスン室をレンタルして、練習しました。

これは初体験でした。

自宅のピアノでの演奏と、レッスン時の先生の前での演奏にあまりにもギャップがありすぎて悩んでいた時、

自宅のピアノにあまりにも慣れ過ぎて、違うピアノで弾く練習をしておく必要があるかな、と感じたためです。

練習室のピアノはボストンのピアノ。とても弾きやすい素敵なピアノでした。

初めて触れるピアノで演奏する、という緊張感を味わう良い練習にもなったし、

単純に普段とは違うピアノで練習することが、とても良い気分転換になりました。

自宅のピアノはアップライトピアノのため、グランドピアノで練習ができるのも嬉しかったです。

当然費用が掛かります。

30分で880円を2時間レンタルしたので、3,520円。2日間で7,040円。

出費は、まぁ、安くはないけれど、でもこれは必要経費!

わざわざお金を出してレッスン室をレンタルして、出かけて、ピアノを練習する。

「自分はここまで練習したんだ」という自信にも繋がりました。

これは来年以降も続けていきたいと思っています。

人の演奏を聴く機会、聴いてもらう機会

人の演奏を聴いて勇気をもらう

改めて発表会当日の思い出に戻ります。

生徒さんは、レッスンを始めたばかりの子、幼稚園の小さい生徒さんから、

私の親世代の大人の生徒さんまで、老若男女、とても幅広いです。

皆が、この日のために一生懸命練習してきたことを聴く機会というのは、とても良いなぁと思いました。

小さな生徒さんの中に、緊張で固まってしまって、完全に演奏がストップしてしまった子がいました……。

でも、舞台から逃げ出さず、泣かず、先生のサポートを受けながら、一生懸命最後まで弾き切りました。

もうその姿に感動、感動。

実は私も昔、本番で完全に暗譜が飛んで、演奏が止まってしまったところから先に進むことができなくなってしまったことがありました。

このことが今でもトラウマになっていて、人前で演奏する際、暗譜に踏み切れない原因の一つになっています。

今回の彼女が、トラウマになっていないことを心から願います。

もしも来年も発表会が実現して、その時に演奏することになったら、

彼女は、確実に、今年よりずっと素敵にしっかりと弾けると思う。間違いなく。

その姿が、来年また見られたらいいなぁ。

また、私の親世代の生徒さんの演奏も、感動でした。

仕事や、家事やの合間にピアノを練習すること。簡単にはできないし、続けることは難しい。

「仕事から帰ったら、とにかくピアノの前に座って、一回は弾くということを心がけているのよ」

とお話ししてくれました。

この先長くピアノを続けていきたいと思っている私にとって、とても励みになり、理想にしたい姿でした。

「また来年、発表会でお会いしましょうね!」

とお伝えしたので、またお互い練習をがんばって、再会できると良いな。

個人レッスンなので、普段は他の生徒さんと関わることはほぼありませんが、そう思わずにはいられませんでした。

人前で演奏するということ

本番の日、があるということは、練習の励みにもなるし、生活の中に良い緊張感を生みます。

審査される”コンクール”ではなく、”発表会”であることの、楽しさ

改めてその醍醐味を味わった発表会になりました。

「英雄ポロネーズ」を練習し始めたころ、あまりに弾けなくて、

私がこの曲を弾けようが弾けまいが、世界には全く影響しないよなぁ

なんてネガティブを発動して、練習を断念しかけたことがありました。

しかし、発表会の開催が実現して、「英雄ポロネーズ」をその場で弾こう、と具体的になったとき、不思議と考えが少しずつ変わっていきました。

(私が「英雄ポロネーズ」を弾いても弾かなくても、世界には何の影響もないけど、

今回の発表会で私がこの曲を弾くことで、誰かひとりでも、

ショパンって素敵だな、と思ってくれたり、

かつての幼い頃の私のように、

「英雄ポロネーズ」ってカッコいい曲だな、と思ってくれる人がいるかもしれない。

これからもピアノの練習をがんばろう、と思ってくれる人がいるかもしれないな)

と思い立ち、練習の大きな励みになりました。

来年も、発表会が実現すれば、ぜひ出演したいと思っています。

ピアノのレッスン再開1年を越えて、来年の目標

12個のスタンプが押された月謝袋。達成感があります。

今年の10月で、ブランク後にピアノのレッスンを再開して1年になりました。

ピアノを弾く生活にも、だいぶ慣れてきました。

しかし、日常生活と、仕事と、ピアノの両立は、とても難しい。

ピアノを通して、毎日の生活の中での時間の使い方、生活習慣を見直すことにも繋がっています。

日々悩み、工夫し、改善することを繰り返しました。まだまだ上手くいかない日の方が多かったです。

世の中、ピアノや楽器の演奏に限らず、スポーツや、その他の趣味の時間をしっかりと工夫して捻出している人を、心から尊敬します。

私にとって、ピアノは趣味なので、日々の練習は決して”義務”ではないけれど、

ピアノをこの先も長く楽しんでいくために、しっかりと練習は継続していきたい。

こうやって、1年、1年と積み重ねて、その時々の気持ちを振り返る機会もとても大事だなと思っています。

第一に楽しく、疲れたら休憩をしつつ、ピアノを継続していくこと。

2023年は、今年よりも、ピアノの技術も人間としても、一歩でも成長した自分になることが目標です。

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