ピアノの先生と生徒の理想の関係って?

Piano
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先日レッスン日でした。

レッスン中の会話で、”先生と生徒の距離感”、”理想の関係性”について考えさせられました。

雑談で、私も知っている、他の生徒さんの話題が出た時。

その人の普段のレッスンでのやりとりや、レッスンでの雰囲気の話を聞いて、

その……あまりに先生に対する態度に問題があるように思えてしまって、びっくりして。




あらかじめ言っておくと、先生は普段レッスン中に、他の生徒のことを引き合いに出すことは決してしないし、

他のレッスンの愚痴なども言いません。

今回は、話の流れでその生徒さんの話題が出て、詳しく話を聞き出してしまったのです。




普段私は先生に対してタメ口で話します。

私は先生に4歳の頃からお世話になっていて、もう30年以上の付き合いになり、

ずっとタメ口のまま来てしまって、先生も全く気にせず許してくれています。

先生にとって一番長く教えている生徒が私です。

先生のかつての生徒たちの、その子どもたちが新しく習いに来たりしている中、

私は途中ブランクもありつつ、いまだに生徒としてピアノを教わっています。

そういう意味で、生徒の中では一番付き合いが長く、おそらく一番距離が近いのは私なのではないかと思います。

2人で話し出すと本当に止まらなくて、私もレッスン以外のこともいろいろと話すし相談するし、

先生も、おそらく他の生徒さんには話さないことも、私には言うこともあります。

付き合いが長くなって、私も成長してずいぶんと大人になって、少しずつそういう関係になっていきました。




でも、私たちは決して”友だち”ではなく、お互いに”先生と生徒”という距離感は無意識に守れていると思っています。

私はレッスンで先生に指摘されたことは真摯に受け止めて、素直に聞くようにしています。

それは「先生の言うことは絶対!」と盲目しているのではなく、

どうすれば私の演奏が良くなるか、私のこの先のピアノ人生へ良い方に繋がっていくか、

これまでの付き合いの中で、ちゃんと先生が考えたうえでアドバイスしてくれていると、わかっているから。

「この曲はこう弾かなければならない」という押しつけじゃないと知っている。

そして先生のこういう態度は私にだけではなく、全生徒に対してそう接しているんだということも知っている。

そういう話もよくします。

もしも先生の言うことが本当に理解できなくて、納得できないことが続くんだったら、

無理してその人の元でレッスンを続けずすっぱりと辞めて、独学でやるなり、他の先生に師事したりすれば良いと思っています。

その先生に習い続けるのは義務じゃないので。



普段ピアノのレッスンは先生と一対一の個人レッスンなので、他の人のレッスン風景を見ることはほぼありません。

他の生徒さんへの苦労話を少し漏れ聞いて、”理想の生徒”ってどんなだろう、と考えました。

先生にとっての理想の生徒ではなくて、あくまで生徒である私が目指すべき”理想の生徒”の姿とは?

決して先生に媚びへつらって言いなりになる、とかではなくて。



私にとって、ピアノは趣味であり、ピアノを弾くことが好きで自分のためにやっていることです。

でも普段のレッスンで、練習の成果を聞いてもらうのは先生。

発表会や人前で演奏する機会がない限り、言ってしまえば「先生に聞いてもらうために」日々練習しているところは大きいです。

がんばって練習してほめてもらえたら嬉しいし、「私にピアノを教えていて良かった」と思ってもらえる生徒になりたいなと思う。

そうすればレッスンもさらに充実したものになって、よりレベルの高い指導・アドバイスがもらえて、私のピアノの技術も上がっていくと思います。

そのようなお互いへの良い流れをつくっていけるのが理想です。

万が一この先、お互いへの関係がなぁなぁになりすぎて、私がまともに練習する気がなくなったり、

先生の指導も慣れて適当になってるなと感じてしまうようなことが出てきたら、

もしかしたらレッスンを辞めて、別の先生を探したり、などの可能性も出てくるかもしれない。

そんな日が来ないように、良い意味で緊張感のある関係性を続けていけたらいいなと思います。



ピアノを習っている人の数だけ、先生と生徒の関係があって、それぞれ様々。

音楽教室なのか、個人のピアノ教室なのか、あるいは師匠と弟子のようないわゆる門下生のような関係なのか。

何歳で出会ったのか、何年に渡って習っているのか、先生と生徒の年齢差は、とか。

運よく私は今、気の合う、リスペクトできる先生にピアノを教わることができています。

ピアノを生涯の趣味にしていくために、先生とは良い距離感で、お互いに気持ち良く、

これからも長くお付き合いを続けていけたら良いなと思っています。

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