9月と10月は、仕事が忙しいということもあり、
気分が落ち込み気味になり、何もかものやる気が全くなくなってしまう日々が続きました。
ピアノの練習はもちろん、習慣にしている手帳タイムやストレッチなどの運動、家事、もちろんブログの更新も、
すべての「やりたいこと、やるべきこと」をしたくなくなりました。
ひたすら仕事だけはこなしつつ、プライベートでは生産性のある事に対しての全然やる気が出ないまま、
ダラダラとスマホを触って時間を無駄にする日々…。

もともと気分の浮き沈みはある方ですが、それを穏やかにするために、コツコツを続ける習慣を身につけたくて、
この1年ほどで少し理想の自分に近づいてきたかなと思ってきた矢先でした。
なので今回はピアノ活動振り返りブログもサボりバージョン。
9月と10月をまとめて振り返り、ピアノをサボった事実と、少しでも事態を良くするために取り組んだことを書き残そうと思います。
完全にやる気がログアウトした1週間

9月の初旬、完全にピアノに触らない日が一週間続きました。
ピアノのレッスンを再開しておよそ1年、ここまであいたのは初めてでした。
これまでどんなに忙しくても、何とか週3日の練習は死守してきましたが、ここで初めて挫折しました。
私の場合、自宅にピアノがないので、練習をするためには近距離にある実家まで出かけて行く必要があります。
練習をしていない間、常に頭の中には(ピアノを練習しなきゃ)という気持ちがぐるぐるとしているのに、
支度をして、出かけて、実家へ行って、ピアノの前に座る、ということができませんでした。
朝起きた時には、今日は練習するぞ!と思うのに、
やっぱり気分がのらない。今日はやめよう。
を繰り返す中で、
(はぁ、今日も練習できなかったな)という後悔と自己嫌悪ばかりが積み重なりました。
やる気がなくなった原因を自己分析

なぜぱったりとピアノを弾く気がなくなったのか?
なんとなくこの時の原因はこれかな、ということを上げてみました。
- 8月末の、大学時代の友人との弾き合い会で、ちょっとした達成感を味わってしまった
- 8月末のレッスンで、先生の前でこれまでになく上手く弾くことができて、ちょっとした達成感を味わってしまった
- 「英雄ポロネーズ」を練習し始めて半年が経ち、無意識に飽きてきてしまった?
1と2の達成感を味わってしまった、というのは、
まだまだ「英雄ポロネーズ」の完成までには道半ばもいいところなのに、
達成感を立て続けに味わったことで、燃え尽き症候群的な状態になってしまったのかな?と思っています。
加えて3の、「英雄ポロネーズ」を半年弾き続けてきて、ちょっとだけカッコよく弾けるようになってきて、
でもプロの演奏を聞くとまだまだで、
そんな中で引き続き同じ練習を繰り返すことに、刺激がなくなってきてしまったという現状もあります。
他にも仕事が多忙だったことなど、要因はありますが、
主に自分で自分を鼓舞して、コツコツを継続していく気力が薄れてしまったことが、
サボりにつながってしまいました。
ピアノ練習のハードルを下げるために変えたこと

自分ルールの変更
これまで、一回の練習時間を最低1時間半から2時間。
それを週3日以上やる、と決めて、ピアノ練習に取り組んでいました。
ですがこれからは、一回30分以上の練習を、できる日にちょこちょことやる、ということにしました。
自分で勝手に決めていた自分ルールのせいで、一回の練習が重くて気力が必要で、練習へ向かうのに思い重い腰を上げる必要がありました。
そこでできるだけピアノ練習へ向かうハードルを下げたくて、この自分ルールを変更しました。
変更して良かったこと

①「とりあえず30分だけ弾く!」と思って弾き始めると、とても気が楽になりました。
②一回一回の練習で、上手く弾けなかったり課題を克服できなくても、
「今日はこれで終わり!続きは明日明日!」と、
その日の練習をパッと終わらせて気持ちを切り替えることで、重い気持ちを引きずることも少なくなりました。
③いつも1時間半も弾いていると、途中からぐったりとしてきて、
間に休憩を挟んだり、ちょっとダラダラとした時間を過ごしたり、ということが時折ありましたが、
練習時間を短くすることで、疲れる前に終わることができるようになりました。
体力的にも楽だし、気持ちも楽になりました。
④時間の確保の面で、これまでは移動時間も合わせてある程度まとまった時間を確保して、ピアノ練習にあてる必要がありましたが、
練習時間を短くすることで、気軽にパッと行ってパッと帰宅することができるようになりました。
🎹
一回の練習時間を短くするということは、当たり前に練習する内容が限られてしまうので、
どのように時間を割り当てて、通し練習、部分練習、「英雄ポロネーズ」以外の曲の練習、とこなしていくか、という課題や、練習のモチベーションの継続という点は、
正直なところ今でも毎日試行錯誤中ですが、
ルールを変更したことで、気楽にピアノの前に座る習慣をもう一度取り戻すことができるようになりました。
サボったことで気づいたこと、思うこと

ピアノに触らなかった一週間、
(練習しなきゃいけないのに)(練習しない自分はダメな人間だ)
という気持ちが常に頭の中をグルグルとしていました。
しかし、その時のやる気低下状態から少しだけ脱出できた今思うのは、
一週間くらいピアノを弾かなかったくらいで死ぬわけじゃなし、振り返れば大した出来事じゃないな、
ということです。
どうしても弾く気になれなかったら、少し距離を置いても良い。
どうしてもピアノを弾きたいのに、という気持ちがあるのなら、気楽にピアノを弾けるようになるための対策を考えれば良い。
今の私にとって、ピアノへの情熱を365日高く保ち続けることは不可能なんだと気付けたこと、
ピアノから気持ちが離れた時の対処法を知ることができたことは収穫でした。
きっとこれからもやる気がなくなる日は来るはずなので、私なりの距離感でピアノと付き合って行きたいと思っています。

また、ピアノを弾かなかった一週間を過ごして、久しぶりにピアノを弾いた時、
全く弾けなくなっていたらどうしよう、という怖い気持ちがありました。
ですが実際は、指は動いてくれました。
なんだか身体が固くなってしまって、変な疲れやダルさはあったし、ちょっとなまってるな、という部分はもちろんありましたが、
覚悟していたより、普通に、弾けました。
コツコツと積み上げたものは、一週間やそこらでは消えないんだなぁと思いました。
だからまだ一週間ぐらい練習しなくても良いや、という訳では決してなく、
コツコツ積み上げたものはすぐには消えない。
だからこそ、日々のコツコツが大事なんだと。
サボったことで、気づくことができました。
12月の発表会も近づいてきています。
再びやる気を出して!本番へ向けて頑張っていこう!! というよりは、
ゆるく、自分なりのペースでしっかりとコツコツを積み重ねていこう、と、今はそんな気持ちです。

コメント