自分のピアノに久しぶりに触れる

ピアノをちゃんと趣味にしたい、と思い立って、ピアノを再開することを決意しました。
先日実家に帰り、久しぶりにピアノの前に座りました。
最後に自分のピアノに触ったはいつなのか、はっきりとは覚えていないです。
きちんとピアノ曲を練習する、レッスンを受けるために日々練習する、というのは、かれこれもう5年以上していない。
それ以前も、社会人になって仕事がずいぶん忙しいことを言い訳にして、レッスンの前にちょろっと練習してなんとか聞かせられるようにする、ということを長い間続けていて、当然大きく上達はせず。
そのうちレッスンに行かなくなって、確かいつか友人と遊びで連弾をする機会があって、その練習のためにちょろっとだけ弾いたのが大体2年前くらい?
それ以来、全く、ピアノにも、ピアノの鍵盤にも、触れていません。
埃だらけだったりしたらどうしようとドキドキしましたが、ピアノ全体を覆うカバーのおかげか、それほど汚れや埃はなかったです。
カバーは母が時々洗濯をしてくれていたようで、綺麗でした。実家に帰った時ピアノは目にしていても、ちゃんと洗濯してくれていたことに気づいてなかった。ありがたい。
人生でこんなにピアノと接しなかったのは初めてで、ピアノの前にいるのが何だか新鮮な感覚。
さすがに私の耳でもわかるくらい、ところどころ音に狂いがあるような気がしました。調律が必要ですね。
調べてみたら年に1回は調律を行うのが理想的、とありました。
レッスンにちゃんと行かなくなってから調律はずっと断っていたので、そりゃ狂うわという話。
思うようには弾けない、でも覚悟していたよりは弾けた

緊張の練習再開。
まずはリハビリ、と思い、昔にやったことのある難易度が低めの曲集を引っ張り出してきて、ポロポロ弾いてみました。
有名なピアノ曲や、ジブリの曲、アニメ曲など。
やっぱり初見力が落ちています。知っている曲はなんとか形になっているものもありましたが、全く知らない曲はなかなか難しい。
昔は、ちょっとこの部分すぐにはスラスラ弾けないな、と思っても、何回か繰り返せば弾けていましたが、今はつっかえつっかえ。
やはり現役のころの記憶があるので、「もっと弾けてたのになぁ」と思うところはありました。
しかし、覚悟していたよりは弾けました。
もっと指が動かないものかな、と思っていましたが、覚えているものなんですね。
感覚のものでなかなか言葉にするのが難しいですが、楽譜を見て指が動く、その脳から指への伝達が、ずいぶん鈍ってはいるけれど、ゼロにはなっていなかった。
特に知っている曲では、ちゃんと音楽になって聞こえました。
昔にがんばっていたことが、わずかでも自分の中に残っていたということがわかって、とても嬉しかったです。
あれ、ピアノって楽しいかも?

楽譜を見て、指で鍵盤を押さえてみて、鳴った音を聞いて、「ああこんな音色なんだ」「こんな和音なんだ」とわかるという、懐かしい感動がよみがえりました。
昔は、発表会などで有名な曲を練習することになったとき、「あの曲は楽譜にするとこうなるのか!」とびっくりしたことがあるのを思い出しました。
今回懐かしい曲を弾いてみたとき、ああそうだこの曲こんな曲、と思い出しながら、「あれ、ちょっとピアノって楽しいかもしれない」と感じました。
自分が押さえた鍵盤から音が鳴るのが嬉しい。
楽譜通りに弾いてみたら、懐かしいあの曲がよみがえってきたのが嬉しい。
覚悟していたよりは弾けなくなっていなかったことが嬉しい。
久しぶりに触れたピアノは、新鮮で、とても楽しかったです。
これから、練習していく曲と向き合って、一曲仕上げて、というところまで行きたいですが、まだまだスタートラインに立ったところ。
ぼちぼちコツコツ、続けていこうと思います。
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